人と人とのつながりを大事にし

『存在価値ある会社』めざします 

株式会社ネクサス 

https://nexus-logi.co.jp/


 株式会社ネクサス(本社:佐賀市諸富町 代表取締役社長 宮原弘幸 以下、当社)は創立11年目を迎えた社員数が13名の会社です。全国に配送ネットワークを持つ総合物流の会社で、大手量販店から佐賀県全域や福岡県南部の配送を請け負います。

 「常に新しい技術や考え方などを積極的に取り入れ、新たな価値を生み出し続ける」ことをモットーとして、存在価値ある会社を目指しています。

 

 現在、新ビジネスも構想中で、そのためには何からどうやって具体的に始めればいいのか、他の企業の方達がどのようなことをされているのかを知りたくて、また、何か手掛かりがないかと思い、この度SDGsパートナーへお申込させていただきました。

 

 代表取締役社長の宮原弘幸氏は物流だけではなくDX推進にも力を入れられていて、佐賀県内で色んな事業を精力的に推進されています。宮原社長にSDGsに取り組んだきっかけや、取組内容、今後の目標等について伺いましたので、ご紹介いたします。


SDGsを始められたきっかけ及び経緯について

 

 SDGsという言葉を聞くようになった4年程前に周りの企業の方たちがスーツの襟にSDGsバッジを着け始められ、「SDGs」って何だろうと気になり、先ずはインターネットで検索してみました。どういうものかは理解できたので弊社でも取り組んでみようと思った時に、地球市民の会の大野様が講師をされた佐賀での説明会に参加したのが取り組むきっかけになりました。その後、社内では「SDGs宣言書」を作成し、8つのSDGs目標に対して取り組むことを宣言することから始まりました。(宮原氏)

SDGs宣言書
SDGs宣言書

SDGsパートナーに申し込まれた理由について

 

 「1.貧困を無くそう」「2.飢餓をゼロに」「8.働きがいも経済成長も」の3項目において、海外で現地雇用創出できる様な事業展開を現在構想中です。というのは、先日海外視察でフィリピンに行った時に、空港に降りた途端に大勢の子供たちが一斉に集まり、「花を買ってくれ!」「お金をください!」などの言葉が飛びかっているのを見ました。現地の方に確認したら、「仕事がなく、恵んでもらうしかないのです!」という答えが返ってきたのを聞いて、それでは私がこっちに仕事を持ってきてこの子たちの親を雇うことで、この子たちの苦しみや犯罪が無くなり、教育が出来るのではないかと思い、今後計画を進めていく予定でいます。そのためにもSDGsに取り組んでいく必要性を感じています。

 取り組むためには何からどうやって具体的に始めればいいのか、他の企業の方達がどのようなことをされているのかを知りたくてホームページを確認したりしたのですが、同業者(運送業)で実践されている方たちがいなかったので、何か手掛かりがないかと思い、この度SDGsパートナーへの申し込みを行わせていただきました。(宮原氏)

 

社内で取り組まれているSDGsの活動について

 

 当社は運送会社ですので、特に環境面に気を付けて、配送後にでるゴミの分別を行い、リサイクル業者に持っていくことで資源の再利用化を進めています。また、配送車(宅配者)のエンジンのアイドリングをストップしたり、騒音防止を行ったりすることで環境にやさしい活動を行えるよう気を付けています。

 

 EV車の導入についても検討したことはあります。導入することによるメリットについて調べたことがあり、メーカーからもご提案もいただいたりしたのですが、結果今の技術ではあんまりメリットがなく、弊社の車両(輸送用の車両)では車両の形状が合わないため、現状では導入が難しい状況です。配送用のもっと背が高いEV車があればできるのではないかと思います。

 

 あと、社内では社員全員がきちんとSDGsの取り組みを行っていけるように、月1回の定例会を開催することで状況を確認して、意識づけを行っています。(宮原氏) 

SDGsに取り組まれて良かった点について

 

 リサイクル品(紙、プラスティック等)の仕分け作業を進めてきたことにより、作業場内が綺麗に片づけられるようになり、作業にあたる社員の意識も高くなりました。目には見えませんが、配送車のアイドリングストップを行うことで燃料費の節約には繋がっていると思います。(宮原氏)

行政と連携されていることについて

 

 現在、運送部門においては行政と連携していることはありませんが、今年3月から始めた「スタートアップ事業支援(サガモンド)」は、佐賀県のDX推進課と一緒に色んな事を始めています。起業家が投資家の前で発表する機会を設けて、投資家の出資に繋がるように応援する事業で、その事業を佐賀県でも推進していきたいと思い、始めました。サガモンドのFacebookページも立ち上げて、起業家たちが集まったイベント関係を催したりしています。(宮原氏)

SDGsを進めていく上で大事にされていること、または必要とされているものについて

 

 企業イメージや取り組みのアピールも大切ですが、先ずはSDGsの取り組みから実践していきたいと思っています。今後、勉強会などに出ていき、もっと理解を深めていくことで、取り組みを実践していけるのではないかと思います。そして他の企業の方たちがSDGsにどのように取り組んでいるのか、参考にしたり質問したりする場があれば是非参加したいと思います。(宮原氏)

 

 昨年4月に設立した「佐賀SDGs推進ネットワーク」では、年間に数回の勉強会を開催していますので、今後の予定を連絡し参加していただけるようにご案内いたします。(松尾)

佐賀SDGs官民連携円卓フォーラムに対する要望や質問等について

 

 福岡県や北九市などにはSDGsの認定機関が存在し、そこでSDGs認定制度がありますが佐賀県もこの認定制度を導入して欲しいと思います。(宮原氏)

 

現在、「佐賀SDGs推進ネットワーク」ではSDGsの認定制度の導入を検討中です。今後発表できるようになりましたら、是非ご案内させていただきます。(松尾)

これからのSDGsに期待したい事について

 

 全国的にSDGsの取り組まれる企業が増えていく中で、結果がどのくらい変わったのかが見えてきたらいいなと思います。SDGsの17のゴールが少しでも達成されていくような形になればいいなと期待しています。

 

 あとは、地元佐賀でももっとSDGs推進に協力していただける企業・団体様達が増えていき、佐賀県内のほとんどの企業・団体が加入していくような場が出来たらと思います。佐賀県での認知がまだ少ない事もあり佐賀県内のSDGs周知に貢献できる様、頑張りたいと思います。(宮原氏)

◆会社情報

 

企業・団体名 株式会社ネクサス
会社代表者 代表取締役社長 宮原 弘幸
資本金 1000万円
業種 運輸業
事業内容

●家具・家電を中心とした配送・組立・設置やトラックの手配、倉庫管理

●スタートアップ支援事業

従業員数 13人
設立年 2012年 
URL(会社HP) https://nexus-logi.co.jp/
SDGs 担当者

代表取締役社長 宮原 弘幸

取材場所:株式会社ネクサス 応接室

取材日:2023年5月26日(金)

取材者:松尾 俊明